<R07-No18:写真測量:解答>
リモートセンシングに関する文章である。問題各文について考えると次のようになる。
1. 正しい。問題文の通り。植物は可視光を吸収し、近赤外線を強く反射する特性がある。植物は700nm以上の近赤外線を強く反射し、これにより植物の種類や健康状態を識別すること可能である。可視光は、一般に人間の目に見える電磁波の範囲で、波長はおよそ380nm〜780nmである。近赤外線の波長はおおよそ700nm〜2500nmの範囲の電磁波である。
2. 正しい。マイクロ波は光学センサの可視光・赤外線よりも波長が長く、雲を透過しやすいため、全天候型の観測が可能である。マイクロ波(1cm〜10cm)などの波長が長い電磁波は雲の水滴を回り込むことができ、雲を通過することが可能である。
3. 間違い。受動型センサではない。合成開口レーダ (SAR) は、人工衛星自身からマイクロ波を地表に向けて照射し、その跳ね返り(後方散乱)を受信して観測を行う、能動型センサである。
・受動型センサ: 太陽光の反射や、物体が自ら放出する熱(放射)を捉えるもの(光学センサなど)。
・能動型センサ: 自ら電波などを出し、その反射を捉えるもの(SAR、レーザスキャナなど)。
4. 正しい。プッシュブルーム方式(ラインセンサ)は、進行方向に沿って1列ずつスキャンする。このため、1列(スキャンライン)ごとに投影中心が存在し、画像全体として中心が1つの中心投影とは異なる。プッシュブルーム方式のようなラインセンサは、センサ取付直下点の軌跡に対して倒れこむように写る(一次元中心投影)。リモートセンシングの主なセンサタイプは、中心投影方式(フレームセンサ、ラインセンサ、ポイントセンサ)、非中心投影方式(側視レーダ、合成開口レーダ)がある。
5. 正しい。アメリカ Maxarの商用衛星(WorldView-3など)は、31cmの非常に高い地上分解能(パンクロマチック)を持っている。
よって、明らかに間違っている文章は、3.となる。
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| 解答: 3 |
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