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木 の 構 造 物




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猿 橋

<概 要>

 山梨県大月市猿橋町の桂川にかかる「猿橋」(さるはし)は、山口県の錦帯橋(きんたいきょう)、徳島県のかずら橋と並ぶ、日本三大奇橋の一つであり、昭和7年に名勝指定を受けている、その構造形式は、「肘(ひじ)木けた式」と呼ばれ、橋脚がなく、両岸より張出された四層の桔木を支点とし、上部構造を支えているものである。
 猿橋の歴史は古く、初期の建築年代は600年頃百済の国の志羅呼(しらこ)が、猿がつながって対岸に渡る姿を見て、これを造ったという伝説があるが、詳細は不明である。文献としては、延宝4年(1676年)には橋の架け替えがあったと記述されている。
 現在の橋は、昭和59年に総工費3億8千万円をかけ完成したもので、将来にわたるメンテナンスのことから、H鋼を木材で囲った桔木が用いられている。

日本三大奇橋は上記の他に、栃木県の神橋が入る場合もある。
また、現存しないものでは、長野県の木曽の桟橋、富山県の愛本刎(はね)橋(ともに猿橋と同様の構造形式と考えられる)があり、これを含めて言う場合もある。

猿橋 猿橋 説明文 猿橋 説明文
<猿橋全景> <猿橋説明文> <旧 猿橋説明文>
新旧 猿橋説明文の詳細

<構造概要>
竣  工  昭和59年(架け替え)
橋梁形式  肘木桁式橋
橋  長  30.9m
幅  員  3.3m
橋  高  水面まで30m
構  造  肘木部は、H鋼を外材(台湾産ひのき)でおおい、内部空隙部にはモルタル注入、外材接合部にはシリコン系シーリング材(ポリエチレンフォーム)を施している。
使 用 材  主木:台湾産ひのき、上こぶし

橋梁全景及び上部構造(床板)
猿橋 全景 猿橋 全景 猿橋 上部全景
<橋梁全景> <桂川下流より望む <床板部>
奥は水路橋>
猿橋 猿橋 猿橋 欄干

桔木部及び断面
猿橋 肘木部 猿橋 肘木部 猿橋 肘木部
<肘木部> <肘木接合部>
猿橋 肘木部 猿橋 肘木部 模型 猿橋 肘木部 模型
<肘木部模型> 肘木部模型
中に見えるのはH鋼

水路橋及び大月市郷土資料館
水路橋 水路橋 大月 郷土資料館
<八つ沢発電所 一号水路橋> <郷土資料館>

図 面 集
猿橋 西側断面図 猿橋 桁行断面図 猿橋 梁行断面図
<西側 断面図> <桁行 断面図> <梁行 断面図>
※ 図面をクリックすると拡大します

交 通 等
住  所 山梨県大月市猿橋町猿橋
交  通 JR中央本線 猿橋駅 徒歩約15分
ハイウェイバス(新宿発)「中央道 猿橋」下車 徒歩約5分
中央高速 大月ICから、R20号線を東京方面へ約5km。新猿橋西交差点。
地  図 地図は「こちら」から (Map Fan WEB)

<謝 辞>
山梨県大月市教育委員会及び、大月市郷土資料館 様 資料のご提供に感謝いたします。
<参考文献>
・「豊かな未来を目指す山梨の道歴史資料集 甲州街道」(建設省関東地方建設局 甲府工事事務所)
・「猿橋案内資料」  大月市郷土資料館
写真・文責:松原 洋一
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